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2011.7.13 News
株式会社レキサス(本社:沖縄県うるま市、代表取締役社長:比屋根 隆、以下レキサス)はこのたび、リハビリ従事者と患者とのコミュニケーションを飛躍的に改善するiPadアプリ「ADOC リハビリ従事者のためのコミュニケーションパッド(以下ADOC:エードック)」を神奈川県立保健福祉大学の友利幸之介氏らと共同開発しリリースいたしました。同アプリは2011年7月8日(金)よりApple社のAppStoreにて販売を開始し、同日時点のAppStore「トップメディカル有料iPad App」で2位、「トップセールスメディカルiPad App」で1位となっております。
1.「ADOC」とは
ADOC(Aid for Decision-making in Occupation Choice)は、作業療法などのリハビリ現場で行われる「目標設定のプロセス」を革新するiPadアプリです。iPadの特長を生かし、イラストを見たり画面を触ってもらいながら患者とより深いコミュニケーションを行うことで精度の高い目標を決定する機能のほか、目標達成に向けた支援計画書をPDFで作成する機能も実装しています。
ADOCは作業療法士・友利幸之介氏(神奈川県立保健福祉大学)が作業療法の現場で感じた課題がきっかけとなり、同氏を中心とする全国の作業療法士とレキサスが共同で開発いたしました。また、作業療法士だけでなく、介護支援専門員、理学療法士、言語聴覚士,看護師、その他リハビリに従事する専門職の方にお使い頂くことが可能です。
2.「ADOC」の開発背景
患者と作業療法士による「作業目標を設定するための面接や対話」は、作業療法実践の正否を左右する、また患者と作業療法士の信頼関係を左右する重要なプロセスであるにもかかわらず、明確な手順が確立されていません。実際には、作業療法士個々人の経験や価値観、信念に合わせた独自のコミュニケーションによって比較的任意に実施されているのが現状であり、時に患者と作業療法士の間に認識のズレが生じてしまっています。
3.「ADOC」のコンセプト
作業療法の長所は「作業を通して患者の生きがい(=健康)を支援すること」です。従って、作業療法では患者にとって価値のある作業を行う必要があります。そのためには「この作業が好きだ」「この作業ができるようになりたい」「こんな生活を送れるようになりたい」など、患者自身が目標決定に参加することが大変重要です。そのように、患者の目標決定において患者自身に積極的に参加してもらい、患者と作業療法士がお互いに認識のズレなく目標決定を行うためのiPadアプリが「ADOC」です。
4.機能詳細
ADOCは以下の機能を有しています。
患者が作業療法で取り組む作業を、患者と作業療法士が一緒にイラストを見て話し合いながら優先順位をつけ、達成目標設定を高い精度で行うためのコミュニケーション支援機能
目標達成に向けた支援計画書のPDF作成機能
5.特長
日常生活上の作業を網羅した約100枚のイラストを用いることで、患者はこれまでのような”作業療法士との言語のみのコミュニケーション”に比べ、容易に作業内容をイメージすることができます。これは患者の意思決定において作業療法士との協業を促しやすいという大きなメリットをもたらします。また、iPadの指示に従って面接を進めていくため、面接の手順が明確になっています。
6.共同開発者および研究者
<共同開発者>
神奈川県立保健福祉大学 東登志夫
那覇市安謝複合福祉施設 上江洲聖
釧路脳神経外科デイケアセンター 金城正太
太田熱海病院 齋藤佑樹
<共同研究者>
全国の作業療法士約40名
7.利用可能機種
iPadおよびiPad2(iOS 3.0 以降)
8.ダウンロード料金
Apple社のAppStoreにて2,500円で販売しております。また、病院などの法人様向けに別途有償サポートサービスプランも検討中です。
9.関連ホームページ
ADOC製品説明ページ:http://sites.google.com/site/adocforot/
AppStoreページ:http://itunes.apple.com/jp/app/id433375610?mt=8
10.お問い合わせ先
株式会社レキサス コーポレートデザイン部 広報担当 安田
電話:098-921-3800
メール:contact@lexues.co.jp